26日夕方、白糠町上庶路の山林で狩猟のために夫婦で入林していた夫(62)の散弾銃が暴発、妻の左足太ももに当たり10針縫う怪我を負った。
夫は散弾銃をケースから出し、銃に弾を装填したところ勝手に発射されたと説明しており、妻は釧路市内の病院に搬送されて治療を受けたとのこと。警察は詳しいいきさつ等を調べている。
一般的な家電等であれば、物に不備があった際にはメーカーが保証させることができるが、銃器火薬に関しては、たとえ物の不備であっても所有者本人の責任となる。薬莢や雷管等に異常があったからといっても、決して人のせいにはできないのだ。
今回の場合だと詳しい状況はわからないが、どちらにしても「銃口が人の方に向いていた」から妻に当たったのだ。実包が入っていなくとも、常に銃口は人に向けないようにしておくこと、また実包装填時は、猟場なら下方(地面)、射場なら上方(空)に向けておくこと、この2点のうちいずれかでも気をつけておけば、この事故は起きなかったであろう。
射場などでも時折「不発」「遅発」「暴発」がみられることがある。大手メーカー製の実包であっても「完全」ではないことを意識していることが大事だろう。
また、ライフルの場合、希な例だが、ボルトレバーを下ろした瞬間に発射してしまうことがある。こちらの場合は、実包側ではなくボルトの状態によって引き金を引かずとも雷管を叩いてしまうことが実際にはあるようだ。
北海道の場合、実猟ではライフル、ハーフライフルを使用する場合が多いが、初心者教習等では「ボルト式」の安全に関してはほとんど語られないため、このケースを意識していない人も多い。特に銃所持開始から10年以内のハーフライフル所持者は、「閉鎖時」の矢先確認もしっかりと行って欲しい。
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