【全国】環境省 全国で鉛弾の使用禁止を検討

環境省は10月1日、全国で鉛弾の使用禁止を検討していると発表した。小泉進次郎環境相は、同日の閣議後の記者会見で「北海道以外でも非鉛製銃弾への切り替えを進めていきたい」と述べた。


北海道で禁止された理由

すでに実施されている北海道においては、絶滅危惧種に指定されている「オオワシ」「オオジロワシ」などの猛禽類が、銃猟で半矢(弾が当たったがすぐに倒れなかった)エゾシカや残滓を食べる際に、鉛弾の破片などを一緒に飲み込んでしまい、鉛中毒になって死んでしまう事態が発生していた。
このため、平成26年10月1日より、鉛を含む「ライフル弾」「7mm以上の散弾」は使用だけでなく所持も禁止としている。
一方、鳥の狩猟やクレー射撃で用いられる直径7mm以下の「散弾」についての規制はなく、鉛弾を使っている。

なぜ鉛が使用されて来たか

弾丸は高速で移動することから、比重が軽いと空気抵抗に負け弾道が安定せず飛距離も出ない。鉛は比重が重く、金などと比べ比較的手に入りやすい安価な鉱物なため、鉛は古くから銃の弾丸としてよく使用されてきた。
現在の北海道では主に「銅弾」が使われているが、やはり鉛に比べると飛距離や精度が落ちる上に高価である。また、タングステンなどの金属を銅と組み合わせて飛距離や命中精度を高めたものもあるが、こちらは更に高価であるため、普及はしていない。


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