【北海道札幌市】熊射殺に意見３００件　北海道外が大半

　札幌市での熊駆除に対して、15日までに約300件の意見や苦情が寄せられた。

　そのほとんどが首都圏や関西など道外からで、「麻酔で眠らせて森に帰して」「捕まえて動物園に移して」などの抗議だったという。だが当事者である南区の住民からは「安心した」「もっと早く対応してほしかった」といった声があったという。

　有害鳥獣駆除で、農作物や人間の命を守るためとはいえ、動物の「命を奪う」ことに抵抗がある人は多いのかもしれない。だが、特に熊など人間を簡単に殺すことができる動物を目前にしたら、やはりモラルよりも恐怖が勝るのだろう。大きく意見が変わることが明白な結果となった。

 　「目の当たりにしていない」人達にも理解をしてもらうのは大切な事ではある。が、それ以上に大切なのは、そもそも一般の人が危険に晒されないように事前に手を打つことではないだろうか。

　今後どれほどの手が打てるのか、札幌市の動向には期待したい。